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子猫

「どこかで猫が鳴いている! 」

事務所の窓からのぞいてみると、向かいのマンションの片隅で、子猫3匹に母猫が1匹。

折しも雨がパラパラと降り始め、親猫は塀を上がって雨宿りができる場所へ移りたいようだ。けれど、子猫たちはまだその塀を上る力がない。親猫は塀に上がっては下り…を繰り返し、子猫たちを心配そうに見つめる。子猫は親の姿が見えなくなると鳴く。

この繰り返しを見て、事務所は騒然。それぞれが自宅で犬や猫を飼っており、どうしても情が移ってしまう。

「お母さん、見捨てないで~」

と窓にへばりついて、子猫の行く末を見守っていた。

こんなことしてたら仕事にならない。あきらめてそれぞれのデスクに戻るものの、雨音とともにかすかに聞こえる鳴き声に気もそぞろだ。夕方になって、まだ1匹だけの弱弱しい鳴き声がたまに聞こえてくる。親猫と2匹の子猫の姿は見えない。早く親猫が迎えにきてくれることを望みながらの一日だった。

今日のブログは仕事には関係ないけど、そんな雨の一日のできごと。

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