ボランティアの難しさ
「ボランティア」と言うと何を思いうかべますか?
お金と暇がある人がやること、好きでやっていることので自分には関係ない。
そう思っている人が大半ではないかと思います。
ボランティア活動を続けて数十年という方も多くいらっしゃいますが、なかなできることではありません。
本当にすごいなあと感心します。
ボランティアの報酬は「ありがとう」の言葉
以前のボランティア活動は完全な「タダ働き」で、むしろお金を持ち出しするものと思われていました。
もともと社会課題を解決するための活動ですから、やればやるほどやりがいや課題も見えてきます。
「ありがとう」
という言葉や、目に見えた成果があるとやってよかったと思えます。
みんなで汗をかいて一定の目標をクリアするのは魂の喜びを感じます。
しかしやりすぎると家庭を犠牲にし、自分の時間を犠牲にし、ついには「自分ばかりしんどい思いをしている」
という思いに駆られたりもします。
ボランティア活動とは無償なだけに成果がないとやめたくなるという危険性と背中合わせなのです。
私はボランティアは腹6分目くらいがいいとアドバイスしています。
もっとできるけど、これぐらいにしておこう。
自分に負担をかけず、継続していくためには、時間や成果などの「目標数値」を決めておいて、
それ以上は「できるけどガマンする」ほうが継続するかもしれません。
有償ボランティア
継続するボランティア活動で「有償ボランティア」という考え方があります。
労働の対価には「賃金」があり、最低賃金という決まりもありますが、
有償ボランティアの場合はそのような規程にとらわれず、交通費のみ実費支給とか、昼食代を支給など
些少の対価をもらうという方法もあります。
この「有償」の代金を払うためには収入も必要となります。
「行政からの補助金で・・・」
といわれる方もありますが、補助金の大半は人件費や飲食には充てられません。
また、補助金は「精算払い」が基本で、使った分だけ支払いがあります。
ということは、いったん立て替える資金力も必要となります。
このように、ボランティアには様々な種類がありますが、継続するにはいくつもの難関が待ち受けています。
ムリせず、自分たちができることをできる範囲でやる。
継続は簡単なようで、難しいことですね。