ボランティアとNPOの違い
「ボランティア」と「NPO」どう違うのですか?
この質問はほんとによくある質問なのです。
答えは・・・。同じです(笑)。
「NPO」は、英語で「Non Profit Organaization」の略で、非営利組織と訳します。
非営利組織(NPO)に属するものは、いろいろとあります。
NPO団体に入る定義は、
(1)正式の組織(Formal Organization)であること
(2)非政府組織であること(Non-Political)
(3)利益を配分しないこと(Non-Profit Distributing)
(4)自己統治(Self-Governing)
(5)自発的であること(Voluntary)
(6)非宗教組織であること
(7)非政党団体であること
NPO研究フォーラム『NPOが拓く新世紀』清文社、1999年、11-31頁。
とされており、この定義では、広義の意味で子ども会や自治会、学校法人、医療法人などもNPOであるとされています。
前者の2つはほとんど無報酬ですからボランティア団体といっても過言ではないでしょうが、
後者の2つはボランティア団体というにはほど遠いと感じられるでしょうね。
けれど、存在意義は「公共性」も高く、上の(1)~(7)にも当てはまります。
NPO法人はNPOの一部
では、なぜ「ボランティアとNPOの違い」を言われるのか。
それは、NPOとNPO法人が混同されているためです。
一般的にはNPO法人を略して「NPO」ということが多いのです。
NPO法人は、NPOの一部であると考えることができます。
NPO法人となるとボランティア団体(NPO)とは全く違います。
「法人」と名がつくわけですから、人格を持つことになるのです。
法人になるとできることが違います。
まず、契約の主体になることができます。簡単に言うと、ボランティア団体(NPO)では、
賃貸契約など、すべて法人の代表が「個人」として契約するのですが、
NPO法人であれば、法人が契約することができます。
大きな仕事の受注もできますし、思い切って銀行から借り入れができたりもします。
ステップアップを図りたいボランティア団体の方は、ぜひNPO法人化をお勧めします。
けれど、ボランティアとNPO法人の違いが分からないために、法人格を取得してから
こんなはずじゃなかったということも多くあります。
こんなはずじゃなかった話を、私の経験を交えながら、書いていきますね。