山城ガイドツアー　城山城

たつの市新宮町にある亀山（きのやま）の山上に位置し、奈良時代の古代山城（こだいさんじょう）と
室町時代の中世山城（ちゅうせいやまじろ）が一つの山に存在する非常に珍しい事例です。

県内唯一の古代山城で、石塁や「門の築石（つきいし）」と呼ばれる門礎などの遺構を見ることができます。
山頂から少し下った場所には、堀切や郭（くるわ）など嘉吉（かきつ）の乱にゆかりのある中世山城の遺構を見ることができます。

天智２年（663年）に白村江（はくすきのえ）の戦いで大和朝廷・百済連合軍が唐・新羅連合軍に破れた後、
大陸からの侵攻に備えて西日本各地に築城した山城で、古代山城と呼ばれています。
古代山城として築城された後は、山岳寺院や中世山城として利用されました。

14世紀に成立した「峰相記」には、天徳年中（957～961年）に盗賊が城山城に城を構えて略奪をおこなったため、
これを討伐したとの記録が残っています。

中世の城山城は、赤松円心の三男則祐が正平７・観応３年（1352年）ごろから20年以上かけて整備したことが
「東寺百合文書」などで確認できます。

則祐の孫満祐まで赤松氏の支配下となっていましたが、嘉吉元（1441）年の嘉吉の乱で幕府軍に攻められ、
満祐は一族69人とともに自害し、落城します。

その後100年近く荒廃していましたが、天文７年（1538年）に山陰の戦国大名、
尼子晴久が播磨へ侵攻する際に２年間本拠地としました。

尼子勢が天文９年（1540年）に播磨から撤退した後は、使われずに廃城となりました。

標高：458m
主な城主：赤松則祐、赤松満祐、尼子晴久
形態：古代山城、連郭式山城（中世）

所要時間：菖蒲谷コース　往復6時間
兵糧道コース　往復5時間
下野田コース　往復4時間
難易度：　超上級者
体力：★★★★★
技術：★★★★★

6月1日から9月30日まではガイドはできません。
集合場所：菖蒲谷コース（大成池付近）
兵糧道コース・下野田コース（越部西公園駐車場）
※越部西公園駐車場をご利用下さい。駐車場は広いですが、アクセス道は道幅がないため、通行は中型バスまでとなります。
トイレ：越部西公園駐車場内のトイレ

ツアー料金：1日/10,000円（ガイド2名同行）
※ガイドは最低2名より受付～6名まで

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